「観葉植物を育ててみたいけど、すぐ枯らしてしまいそうで不安…」

そんな悩みを持つ方はとても多いです。

枯らすのが怖くてなかなか購入に踏み出せない人もいると思います。

買ったばかりの観葉植物をすぐに枯らしてしまったらとても悲しいですよね。

でも大丈夫。植物を枯らさずに室内で育てるポイントがあります。

それは、「初心者向きの観葉植物を選ぶ」ことです!

実際、観葉植物が枯れてしまう原因の多くは植物選びのミスです。

この記事では、

  • 園芸初心者でも失敗しにくい
  • 室内で育てやすい
  • 忙しい人でも管理が簡単

という条件を満たした、本当に枯れにくい観葉植物10選を厳選して紹介します。

さらに、初心者が知っておくべき「枯らさないための基本ルール」も解説するので、この記事を読めば安心してグリーンのある暮らしを始められます。

観葉植物初心者が失敗しやすい3つの原因

まずは、なぜ観葉植物を枯らしてしまうのかを知っておきましょう。

①育てるのが難しい植物を選んでしまう

初心者はまず耐陰性・耐乾性が高い植物を選ぶことが大切です。

耐陰性とは、日光が少ない場所でも枯れずに育つ性質のこと。

また耐乾性とは、乾燥に強く少ない水やりでも成長できる性質のことです。

耐陰性・耐乾性が高い植物ほど手がかからなくて初心者向け、反対に耐陰性・耐乾性が低い植物は育てるのが難しく、中・上級者向けといえます。

見た目だけで植物を選ぶと、実は育てるのが難しい上級者向けだったということも。

はじめての観葉植物には耐陰性・耐乾性の高い植物のなかから選ぶことをおすすめします。

②水をあげすぎる

初心者が最もやりがちな植物を枯らす行動が水のあげすぎです。

はじめて観葉植物を買ったら、気になってしまってついつい水をあげすぎてしまいがち。

水をあげすぎると土が絶え間なく水で湿り続けてしまい、「根腐れ」を起こし根から水分を吸収できずにそのまま枯れてしまうからです。

観葉植物の種類によって、たくさんの水を欲しがるものから少ない量で育つものまで幅広いです。

耐乾性の低い植物は頻繁に水やりをしないといけませんが、水のあげすぎによる根腐れをしないように調整する必要があります。

そのため、耐乾性の低い植物は水やりが難しく中・上級者向けと言えます。

反対に、耐乾性の高い植物は少ない水やりで十分育つので、手がかからず初心者向けです。

③日光に当てすぎる

観葉植物を枯らす原因の一つに日光に当てすぎるということがあります。

「植物=日光が必要」と思い、直射日光や強い西日に当ててしまうケースですね。

直射日光や強い西日に当ててしまうと「葉焼け」といって葉っぱが焼けて枯れてしまうことがあります。

確かに植物は日光を葉っぱに受けて光合成をすることで成長しますが、日光への強さは植物によって大きく違います。

特に室内で育てられることの多い観葉植物の多くは強い日光が苦手

真っ暗な部屋ではさすがに弱りますが、明るい日陰の部屋であれば大丈夫。

強い日光に当てなくていいので、安心して室内で育てましょう。

初心者でも枯らさない!室内向け観葉植物おすすめ10選

ここからは、枯らしにくい「初心者向け最強クラス」の観葉植物を紹介します。

1. サンセベリア

サンセベリアは「世界一枯れにくい観葉植物」と言われるほどとても丈夫。

葉っぱに水分を多くため込んでいて耐乾性が高いので水やりは少なく手間いらずです。

日陰にも強く、置き場所を選びません。

  • 水やり:春~秋は2週間に1回くらい。冬は1月に1回くらいか断水でもOK。
  • 日当たり:光量の少ない場所でもOK。直射日光はNG。
  • 特徴:たてにシマ模様が入る葉が虎のしっぽに似ていることから「虎の尾」という愛称もあります。

2. ポトス

ポトスはツル性の植物で長いツルを伸ばすためインテリア性が高いだけでなく、丈夫で失敗しにくい定番の植物です。

多少水やりを忘れても問題ありません。

  • 水やり:春・夏は土の表面が乾いたら、秋・冬は土の表面が乾いて2~3日たってから
  • 日当たり:明るい日陰。直射日光はNG。
  • 特徴:ツルを伸ばして成長するのでハンギングでたらすとおシャレです!

3. ザミオクルカス

葉と根に水分を蓄えるため、非常に乾燥に強い植物。

忙しい人に特におすすめです。

  • 水やり:春~秋は土の表面が乾いたら、冬は土が完全に乾いて2~3日たってから
  • 日当たり:光量の少ない日陰でOK。直射日光はNG。
  • 特徴:肉厚な葉っぱだけでなく、土の中のイモにも水分をたくわえるので乾燥に強い。ワイルドな見た目も魅力。

4. スパティフィラム

水不足になると葉がしおれてくるため、水やりのタイミングが分かりやすいので初心者も育てやすい。

  • 水やり:春~秋は土の表面が乾いたら、冬は土の表面が乾いて2~3日たってから
  • 日当たり:明るい日陰。直射日光はNG。
  • 特徴:清楚でかわいらしい白い花が咲くが、実は花びらのように見える白いものは花ではなく葉っぱが変化したもの(仏炎苞「ブツエンホウと読みます」)。

5. オリヅルラン(スパイダープラント)

根が丈夫で増やしやすく、昔から親しまれている観葉植物。

繊細でさわやかな見た目に反して、丈夫で育てやすいです。

  • 水やり:春~秋は土の表面が乾いたら、冬は土の表面が乾いて2~3日たってから
  • 日当たり:明るい日陰。直射日光はNG。
  • 特徴:成長すると茎(「ランナー」と言います)を伸ばし、その先に親株と同じ形の「折り鶴」のような子株ができるので日本では「オリヅルラン」の愛称で呼ばれています。

6. アグラオネマ

耐陰性が高く、暗めの部屋でも育てやすい植物。

  • 水やり:春~秋は土の表面が乾いたら、冬は土の表面が乾いて2~3日たってから
  • 日当たり:明るい日陰
  • 特徴:種類によって葉の模様が様々で、色彩豊かでとても美しい。

7. ドラセナ

種類が多く、好みのデザインを選びやすいのが魅力。

  • 水やり:春~秋は土の表面が乾いてから、冬は土の表面が乾いて2~3日たってから
  • 日当たり:明るい日陰
  • 特徴:枝の先につく葉が剣のような形で、シマ模様やライムグリーンなど様々なバリエーションがありインテリア性も高い

8. モンステラ

葉っぱに入る切れ込みが特徴的で、観葉植物の定番中の定番。

  • 水やり:春~秋は土の表面が乾いてから、冬は土の表面が乾いて2~3日たってから
  • 日当たり:明るい日陰
  • 特徴:成長すると葉に大きな切れ込みや穴があき、南国ムードが漂う。

9. フィロデンドロン

葉が大きく、部屋の雰囲気を一気に変えてくれます。

  • 水やり:春~秋は土の表面が乾いてから、冬は土の表面が乾いて2~3日たってから
  • 日当たり:明るい日陰
  • 特徴:種類が豊富で、葉っぱの形・色・大きさが様々でインテリア性が高い。

10. トックリラン(ポニーテール・パーム)

幹に水を蓄えるため、水やりを忘れても安心。

  • 水やり:春~秋は土が完全に乾いてから、冬は月に1回くらい
  • 日当たり:明るい場所
  • 特徴:トックリのように幹の根本が膨らむ見た目から、日本では「トックリラン」の愛称で呼ばれています。

観葉植物を枯らさないための基本ルール

・水やりは「乾いてから」

土を触って湿っていたら水やりは不要です

水やりは土を触って表面が乾いているのを確認してから。

これだけで水のあげすぎで枯らしてしまう失敗率は大きく下がります。

鉢の底に穴があいているものを使うのも有効です。

穴があいていることで鉢の中に水分がたまり続けることを防ぎ根腐れを防止できます。

・直射日光は避ける

観葉植物は直射日光に当てないようにしましょう。

とはいえ真っ暗な部屋だとどんな植物も弱ってしまいます。

窓際のレースカーテン越しの光のような明るい日陰がベストです。

まとめ|初心者はまず「枯れにくい植物」選びから始めよう

観葉植物は、育てやすい植物を選び、枯らさないための基本を守れば決して育てるのは難しくありません。

今回紹介した10種類は、乾燥に強く日陰でも丈夫に育つので初心者でも長く楽しめる人気と実績のある植物ばかりです。

まずは1鉢から、無理なく始めてみてください。

きっと植物への愛着も増し、暮らしの中に「緑がある心地よさ」を感じられるはずです。